Access起動時に特定のフォームを表示する方法

概要

この記事の結論
Access起動時に特定のフォームを表示するには、[ファイル]→[オプション]→[現在のデータベース]で表示フォームを指定します。メニュー用のF_メニューを用意しておけば、利用者は起動後すぐに必要な操作を選べます。

この記事でわかること

  • メニューフォームを先に完成させる
  • 表示フォームと画面の表示設定を指定する
  • AutoExecとの重複を確認する
  • 保守用の起動方法を残す

この記事の主な内容

  1. 起動フォームは現在のデータベースで指定する
  2. メニューフォームを先に完成させる
  3. 表示フォームと画面の表示設定を指定する
  4. AutoExecとの重複を確認する
  5. 保守用の起動方法を残す
  6. 配布先の環境で起動を確認する
  7. よくある質問

想定読了時間:約10分


1 起動フォームは現在のデータベースで指定する

Access起動時に特定のフォームを表示するには、[ファイル]→[オプション]→[現在のデータベース]で表示フォームを指定します。
メニュー用のF_メニューを用意しておけば、利用者は起動後すぐに必要な操作を選べます。

フォームのみを見せたい場合はナビゲーションウィンドウなども整理しますが、画面を隠すことはアクセス権による保護とは異なります。

起動フォームの役割について、起動、入口、業務の関係を示す図

2 メニューフォームを先に完成させる

検索、登録、帳票などのボタンを配置し、それぞれ目的の画面が開くことを確認します。
メニュー自体が誤ってテーブルに連結されていないか、閉じる操作から業務を終了できるかも確認します。

利用者が戻れるメニューを残す設計にすると、フォームを閉じた後に空のAccess画面で迷うことを減らせます。
管理者用の入口は利用者向け操作とは分けます。

メニューの準備について、ボタン、戻る、終了の関係を示す図

3 表示フォームと画面の表示設定を指定する

表示フォームを選んだ後はデータベースを閉じて開き直します。
変更が即座に反映されるとは限らないため、再起動まで含めて確認してください。

起動設定の手順について、選択、指定、保存、再起動の関係を示す図

操作手順

1. F_メニューを保存し、単独で正常に開くことを確認します。

2. 現在のデータベースの表示フォームにF_メニューを選びます。

3. 必要に応じてナビゲーションウィンドウの表示を調整します。

4. アプリケーションタイトルなどを設定します。

5. 閉じて開き直し、起動フォームを確認します。

起動処理の重複について、表示フォーム、AutoExec、イベントの関係を示す図

4 AutoExecとの重複を確認する

起動時の初期処理が必要ならAutoExecマクロを使う方法があります。
表示フォームの設定とAutoExecで同じフォームを開く処理を重複させないようにします。

起動時に処理が止まる場合は、フォームのOpenやLoadイベント、リンク先への接続、マクロやコードの実行可否を確認します。
画面表示の設定だけを変えても、初期処理のエラーは解消しません。

画面整理と保護について、非表示、権限の関係を示す図

5 保守用の起動方法を残す

通常、Shiftキーを押しながらデータベースを開くことで起動オプションを回避できます。
ただしAllowBypassKeyなどの設定により動作が変わります。
管理者が設計へ戻れる手順を、配布前にコピーで確認してください。

リボンやナビゲーションを隠すだけでは、データを見せないセキュリティ対策にはなりません。
必要な保護はファイルの権限や接続先DBの権限など、保存先側で設計します。

保守経路を確認について、通常、管理、原本の関係を示す図

既存Accessへの影響を判断できない場合

本記事の手順をコピーしたファイルで試しても解決しない場合や、既存データ・他の画面への影響を判断できない場合は、お気軽にご相談ください。対象ファイル、操作手順、期待する結果を整理すると、調査や改修の範囲を相談しやすくなります。


6 配布先の環境で起動を確認する

実際の利用者のPCで、起動、各画面の表示、終了、再起動を確認します。
Access Runtimeでは設計機能を使えないため、メニューだけで業務を完結できる操作を用意する必要があります。

開発用原本は保管し、配布用ファイルと分けます。
表示設定を変更して操作不能になった場合にも、元へ戻せる経路を維持しましょう。

配布先での試験について、起動、業務、終了、Runtimeの関係を示す図

7 よくある質問

いったんデータベースを閉じて開き直してみてください。

管理用の起動回避手順を使います。
Shiftキーの動作はAllowBypassKey等の設定で異なります。

操作整理にはなりますが、アクセス権による保護ではありません。

まとめ

開発用原本は保管し、配布用ファイルと分けます。
表示設定を変更して操作不能になった場合にも、元へ戻せる経路を維持しましょう。

本記事の手順をコピーしたファイルで試しても解決しない場合や、既存データ・他の画面への影響を判断できない場合は、お気軽にご相談ください。対象ファイル、操作手順、期待する結果を整理すると、調査や改修の範囲を相談しやすくなります。


Microsoft公式資料を参照しています。サンプルは説明用の架空データです。
Windows版Accessの実機検証は未実施のため、適用前に対象環境のコピーで結果を確認してください。

Microsoft:起動フォーム
https://support.microsoft.com/en-us/access/set-the-default-form-that-appears-when-you-open-an-access-database

Microsoft:起動回避
https://learn.microsoft.com/en-us/office/vba/api/access.application.setoption

Microsoft:AllowBypassKey
https://learn.microsoft.com/en-us/office/vba/access/concepts/miscellaneous/allowbypasskey-property

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